【ドラマレビュー】『社内お見合い』

韓国ドラマ

2022年2月からSBSで放送された『社内お見合い』についてあらすじやキャスト、見どころについて紹介します。

『社内お見合い』とは?

ここ数年、韓国ドラマでラブコメのヒット作が少なかった中、久々に登場した『社内お見合い』。メインポスターの第一印象はそんなに期待するような作品ではないように感じていました。しかし、Netflixでも徐々にドラマランキングのトップ圏内に入るようになり、全話放送が終ってから見始めたら、展開の良さとラブコメの王道っぷりにハマり、イッキに見してしまった作品です。

『社内お見合い』あらすじ概要

大手の食品会社GOフードの商品開発部に勤務しているシン・ハリ(キム・セジョン)。親友の財閥令嬢チン・ヨンソ(ソナ・イル)から政略結婚目的のお見合いの代役を頼まれ、ド派手なメイクとファッションに身を包み、ヨンソになりすましてお見合いの席に。ところがそのお見合い相手はハリが勤めるGOフードの御曹司で、新しい代表に就任したばかりのカン・テム(アン・ヒョソプ)。テムはGOフードの会長である祖父から結婚をせかされ、次々とお見合いをさせられている状態。ハリはテムに嫌われるようにイカれた令嬢を演じ、作戦は成功したかのように思われるのですが、テムは祖父にヨンソと結婚すると宣言してしまいます。ハリはこの結婚を阻止するために再度ヨンソとしてテムに会い、結婚の意思がないことを伝えるものの10回だけデートしようと提案されてしまう…というストーリー。

『社内お見合い』見どころ

韓国で人気の同名ウェブトゥーンが原作で、ドラマ化にはかなりの期待が寄せられていたようです。全12話ということもあって、とにかくテンポよく展開していくあたりはまさに漫画のようで、序盤のエピソードは思わずツッコミたくなるようなシーンが多いこと。「身代わりでお見合い」「偽装カップル」「身分違いの恋」「過去に起こったトラウマ」などなど、“韓国ドラマあるある”がてんこ盛り。しかし、このドラマはそんな“あるある”を、軽快かつユニークに描いていて、気軽に見れる点も魅力のひとつです。またラブコメと言えばサブカップルのラブラインも気になるところ。本作ではテムの秘書室長チャ・ソンフン(キム・ミンギュ)と、ハリの親友であり財閥令嬢のチン・ヨンソ(ソル・イナ)のソンヨンカップル。理性的なソンフンと感性的なヨンソのケミストリーが好評で、ハリテムカップル同様に人気を博しました。さらにハリ&ヨンソ、テム&ソンフンの男女の親友同士で恋愛の悩みを相談し合っていて、恋愛模様をより面白くさせています

『社内お見合い』キャスト

ギャップのある幅広い表情に沼民続出

本作の人気を牽引したのは容姿端麗、財閥3世、さらに仕事もできると3拍子揃った御曹司カン・テム役を演じアン・ヒョソプ。ワーカーホリックで恋愛には興味なしだったテムが、ハリに対して大人げない嫌がらせや可愛い嫉妬をしている姿は、ちょっと抜けていて微笑ましいかぎり。しかし、時に大げさでありながらも甘いセリフやキュンとする行動を観るたびに、ヒョソプの沼にハマってしまいます。それもヒョソプがこれまで作品ごとに多彩なキャラクターを演じてきたからこそ。オン・オフのファッションやヘアスタイルのギャップまで、幅広い表情のアン・ヒョソプを堪能できる作品となりました。

しなやかなヒロインを溌剌と演じ、次世代のロコクイーンに

学費、親の借金をバイトで貯めたお金で返し、大手食品会社の商品開発部に入社後はヒット商品を開発し、上司や同僚からも信頼されるシン・ハリを演じたのは元gugudanのキム・セジョン。仕事ができる会社員と破天荒なお見合い相手の二重生活をコミカルかつ愛らしく演じ分けました。仕事には誇りと目標を持ち真摯に取り組む姿はカッコよく、ハリに少しずつときめき、立場の違いにとまどいながらも愛を育んでいく姿はキュートで、メイキング映像で見せる溌剌としたセジョン本人とリンクします。

また本作の視聴率10%達成の公約実現では歌声も披露。さすがオーディション番組で選抜され「I.O.I」メンバーとしてデビューしただけあって、透明感のある歌声も話題になりました。

メインカップルに負けない人気を得たサブカップル

テムハリカップル同様に大人気だったサブカップル、ソンヨンカップルを演じたキム・ミンギュソル・イナ。このふたりは本作で見事イメージチェンジを果たしました。

キム・ミンギュはこれまで可愛らしい雰囲気の役を演じていましたが、今回は知的でセクシーな大人男子を見事に変身。中でも「眼鏡キス」シーンはSNSでも話題を呼び、新たな魅力を再発見したと、大ブレイクしました。

またソル・イナ『青春の記録』ではパク・ボゴム演じるヘジュンの元カノなど、ちょっと性格がキツイ役を演じていました。しかし、今回演じたヨンソは財閥グループのひとり娘でありながら自立心が強く、恋愛には夢を持った感性豊かな女性をさわやかに好演。ソンヨンカップルはオフショットでも仲睦まじく、リアルに付き合って欲しいという声も上がるほど、愛されるカップルになりました。

『社内お見合い』OST

3話で実際に本人たちも出演した「Love,Maybe」を歌っているのは、MeloMance(メロマンス)。甘い歌声が魅力的なボーカル担当のキム・ミンソクと、ジャズピアノ奏者としてコンクールでも大賞を受賞するほど実力派の演奏者チョン・ドンファンからなる人気デュオ。ミンソクは一度聴いたら忘れられないほど心地良い歌声の持ち主で、本作をはじめ『ユミの細胞たち 『私たちのブルース』など人気作品のOSTにも参加しています。韓国ではMZ世代からの支持が高く、アイドル並みに人気があるデュオなので、アイドル以外のK-POPを聴いてみたい方にはオススメしたいアーティストです。

最後に

『社内お見合い』のあらすじ・キャスト・見どころについてご紹介しました。『キム秘書はいったいなぜ』以降、オフィス系のラブコメがなかった中、テンポの良い展開12話完結で、もう少し続きを見たかったという声も多かった本作。

身分違いの恋愛を反対するテムの祖父である会長に自分の功績を上げて、退職したくないと言うハリ、また父親の会社を辞めて独立するヨンソなど、彼女たちが恋愛至上主義ではなかった点もとても魅力的でした。胸キュンもありながら、仕事もがんばる、現代らしいヒロイン像は今後の韓国ドラマに大きく影響しそうな予感。見ているだけでポジティブな気持ちになれる作品です。

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